1日のワクチン接種回数 想定上回る 調整必要 河野規制改革相

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、河野規制改革担当大臣は、閣議のあとの記者会見で、1日当たりの回数が想定を上回っているとして、今後、在庫に応じて自治体などに接種のスピードを調整してもらう必要があるという認識を示しました。

この中で河野規制改革担当大臣は、ワクチン接種の状況について「自治体や医師会などの努力で、おそらく、今、1日当たり120万回ぐらいは打っていて、職域接種などが加わるので、百数十万回になると思う。想定を上回ったと言ってもいい」と述べました。

そのうえで、今後、ワクチンの在庫に応じて自治体などに接種のスピードを調整してもらう必要があるという認識を示しました。

一方、河野大臣は、必要な量のワクチンは9月末までに供給され、10月には自治体などに配送されるという見通しを重ねて示しました。

また、申請の受け付けを一時休止している職域接種について、河野大臣は、割りふられた3300万回分のうち、600万回分を大学での接種に充てるとしたうえで「職域接種は配送の限界にきていて、さまざまな調整をしており、今週中には、何らかの方針を示したい」と述べました。

加藤官房長官「申請を精査し、必要な対応を考えていく」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「モデルナ社のワクチンは9月末までに順次、供給を受けることになっているが、供給のペースに合わせて計画的に出荷していく必要もある。個々の申請内容を精査し接種に必要な量をしっかり把握したうえで、今後のワクチンの供給と出荷の見込みを立てながら必要な対応を考えていくことにしており、現在、再開を含めた対応について検討がなされているところで、現時点で何ら決まったことはない」と述べました。

一方、加藤官房長官は「職域接種だけが接種ではなく、市町村や個々の医療機関のほか都道府県を中心に大規模接種も行われており、それぞれの接種の機会を活用していただけるようにさらに取り組んでいきたい」と述べました。