【動画】シドニーで変異ウイルス感染拡大 外出制限の現地は?

オーストラリアの最大都市シドニーでは、6月に入ってインドで確認された変異ウイルスの感染が広がっていて、州政府は再び、外出制限や屋内でのマスクの着用を導入するなど、対策を強化しています。

オーストラリアは厳しい国境管理などで感染拡大を抑え込み、シドニーでは5月上旬以降、海外からの入国者を除いて感染者が確認されていませんでした。

しかし6月16日、国際線の乗務員を送迎するリムジンバスの運転手がインドで確認された変異ウイルスのデルタ株に感染していることがわかって以降、市中感染が拡大しています。

シドニーのあるニューサウスウェールズ州は今月28日には、新たに18人の市中感染が確認されたと発表しました。

こうした状況を受けて州政府は今月26日からシドニー全域に外出制限を導入し、生活必需品の買い物などを除いて自宅にとどまるよう呼びかけています。

また、5月解除された屋内や公共交通機関でのマスクの着用義務も再び導入されました。

マスクをつけて外出していた高齢の女性は、「規制が復活し、頭が痛くなりますが、どうしようもないです」と話していました。

州政府は、感染者と同じ日時に店舗や交通機関を利用した人にウイルス検査を受けるよう呼びかけていて、各地に設けられたドライブスルー式の検査場には連日、車の列ができています。

一方、オーストラリアとの間で入国後の隔離を免除していたニュージーランド政府は、現在、渡航者の隔離免除を中断しています。