若い世代へのワクチン接種 呼びかけ強化へ 政府

新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した人は、国内の全人口の1割を超えました。感染拡大を抑えるうえで、今後は、若い世代の接種が進むかがカギになる見通しです。

ワクチン接種について政府が公表した実績によりますと、2回目の接種を終えた人はこれまでに、合わせて1300万人余りで、国内の全人口の1割を超えました。
また65歳以上の高齢者は全体のおよそ23%が2回の接種を終えました。

政府は、高齢者の接種は順調で、感染拡大を抑えるうえで、今後は若い世代の接種が進むかがカギになるとして呼びかけを強化していくことにしています。

河野規制改革担当大臣も「若いと軽症で済むからワクチンを打つのが面倒くさいと思っている人もいるようだが、家族や仲間を守るという視点から考えても接種が大事だということを浸透させていきたい」と述べました。

一方、申請の受け付けを一時休止している職域接種について、政府は、近く今後の方向性を示すことにしています。

ただ、供給できるワクチンの量を上回る申請があるため、受け付け再開は困難との見方もあり、政府は、過剰な申請がないかなど精査を急いでいます。

こうした中東京では、緊急事態宣言が解除されたものの28日まで9日連続で1日の感染確認が前の週の同じ曜日を上回っています。

政府は、人の流れの増加や感染力の強い変異ウイルスの広がりによる感染再拡大に警戒を強めていて、都と連携して対策の徹底を図る方針です