西村大臣 知事会と会議 酒提供飲食店への見回り強化など要請

新型コロナウイルス対策をめぐり、西村経済再生担当大臣は、全国知事会の飯泉会長らとテレビ会議を行い、人の流れが増加していることや感染力の強い変異ウイルスの影響を踏まえ、酒を提供している飲食店への見回りを強化するなど対策を徹底するよう求めました。

この中で、西村経済再生担当大臣は「新規感染者数は東京で下げ止まり、増加傾向になってきていて、警戒感を強めている。各地で人流が増えている中、変異株も頭におきながら、引き続き対策を徹底してもらうことが重要だ」と指摘しました。

そのうえで、まん延防止等重点措置の適用地域で、午後7時までの酒類提供の前提となっている感染対策が講じられているか見回りを行い、対策が徹底されていない場合は命令や過料といった措置を検討するよう求めました。

また、医療機関や高齢者施設に加え、大学や高校に配布する抗原検査キットについて「ワクチン接種が進むまでの若い世代の感染拡大を抑える有力な手段で、ぜひ活用をお願いしたい」と述べ、職場などでの積極的な活用を呼びかけました。

一方、全国知事会の飯泉会長は、海外から来日する東京オリンピック・パラリンピックの選手団で感染者が見つかった場合は、早期に濃厚接触者を特定し、一定期間隔離することや、ワクチンの職域接種の申請受け付けを速やかに再開するよう要望しました。