成田空港 入国の五輪パラ関係者レーン設け 一般と移動分ける

東京オリンピック・パラリンピックの選手などの入国が本格化する来月から、成田空港では感染防止対策として大会関係者専用のレーンを設け、選手などと一般の利用者の移動経路を分けて対応することになりました。

東京大会に向けて、今月19日に成田空港に到着したウガンダの選手団9人のうち、これまでに2人の感染が確認され、空港での検査などの水際対策とともに、来日した選手たちが移動する際の感染防止対策が課題になっています。

このため成田空港では、選手などの大会関係者の来日が本格化する来月1日から、選手などと一般の利用者の移動経路を分ける対応をとることになりました。

組織委員会などが感染防止のルールをまとめた「プレーブック」に基づいて、検疫や入国審査、税関で大会専用のレーンを設けるほか、選手や大会関係者が利用する貸し切りバス専用の乗車場を設置するなど、選手などと一般の利用者が接触しないようにするということです。

また、新型コロナによる利用者の減少で閉鎖していたターミナルビルの一部を再開してスペースを拡張することになりました。

東京大会では選手や関係者3万人以上が成田空港を利用することが見込まれていて、成田空港会社の田村明比古社長は記者会見で「検疫所や組織委員会などがやるべき措置をしっかりと空港で行えるよう、迅速かつ的確に対応していきたい」と話していました。