“再拡大の可能性 より高まっている”東京 感染確認 増加続く

東京都内では、まん延防止等重点措置に移行してから1週間がたちましたが、その間、感染確認の増加が続いています。27日までの8日連続で、1日の感染確認が前の週の同じ曜日を上回っているほか、7日間平均も前の週を上回っていて、都は「再拡大の可能性はより高まっている」として、対策の徹底を呼びかけています。

1日の感染確認

東京都内の感染者数は、ことし4月に3度目の緊急事態宣言が出されたあと、5月8日の1121人をピークに減少に転じました。

しかし、6月中旬からは下げ止まり、その後、徐々に増え始めています。

具体的には6月20日以降、27日までの8日連続で、前の週の同じ曜日を上回る状態が続いています。

特に、26日までの4日間は、前の週の同じ曜日から100人以上増え、増加の幅が顕著になっています。

7日間平均

また、7日間平均をみますと、27日時点では477.4人で、まん延防止等重点措置の期間に移行してから27日までに、90人近く増えました。

7日間平均は、緊急事態宣言下で、5月13日に933.9人と、ピークを迎えたあと減少傾向となり、5月18日からは前の週の7日間平均を下回る日が続きました。

しかし、重点措置に移行する前日の6月20日からは、前の週を上回る日が続いています。

ことし4月に3度目の緊急事態宣言が出されたころと比較すると、今と、ほぼ同じレベルなのは4月12日の476人です。

このころ、7日間平均は上昇していて、4月25日に緊急事態宣言が出された日は727.1まで上昇しました。およそ2週間で1.5倍、250人余り増えたことになります。

都は「少しずつ増えてきている状況で、感染の再拡大の可能性は、より高まっている」として、対策の徹底を呼びかけています。