スポーツクライミング男子 日本勢 表彰台独占 ボルダリングW杯

スポーツクライミングのボルダリングのワールドカップがオーストリアで開かれ、男子は緒方良行選手が優勝し、2位には東京オリンピック代表内定の楢崎智亜選手が入り、3位は藤井快選手と日本勢が表彰台を独占しました。

スポーツクライミングで複数ある「課題」と呼ばれるコースをいくつ登ったかを競うボルダリングのワールドカップがオーストリアのインスブルックで開かれ、26日、男女の決勝が行われました。

決勝は、通常4つの課題で争われますが雨の影響で3つの課題だけとなり、男子は、緒方選手が2つを最後まで登り切ってワールドカップで今シーズン初優勝を果たしました。

オリンピック代表内定の楢崎選手と、藤井選手は1つを登り切り、「ゾーン」と呼ばれる一定の高度に達した数の多かった楢崎選手が2位に、藤井選手が3位に入りました。

オリンピック代表に内定している原田海選手は準決勝で敗退し13位でした。

女子の決勝では伊藤ふたば選手が1つを登り切って4位に入り、オリンピック代表に内定している野口啓代選手は1つを登り切ってゾーンに達した数の差で5位でした。

もう1人のオリンピック代表内定の野中生萌選手は決勝に進みましたが右ひざに違和感があるため決勝を欠場しました。

女子の優勝はスロベニアのヤンヤ・ガンブレット選手でした。

オリンピックを控える楢崎選手など4人の日本代表選手たちは、これでオリンピック前の実戦をすべて終え、今後は国内で調整に励みます。

東京オリンピックのスポーツクライミングは、ボルダリングのほかスピードとリードを合わせた3種目の複合で争われます。

緒方「課題克服すれば後半戦でも成績ついてくる」

緒方良行選手がボルダリングのワールドカップを制するのは、おととし以来、2回目となりました。

緒方選手は「苦手とする種類の課題を克服すればワールドカップの後半戦でも成績はついてくると思う」とさらなる活躍を誓いました。

楢崎「目標は金メダル」

オリンピック前の最後の大会を終えた楢崎智亜選手は「この大会の前の複合ジャパンカップでの経験や今回の経験から得た反省点をつぶしていき、ベストなコンディションでオリンピックに出られるよう調整していきたい。目標は金メダルです」と話していました。

野口「オリンピック 自身の集大成に」

東京オリンピックでの現役引退を表明している32歳の野口啓代選手にとって、この大会は、10年以上にわたり参戦してきたワールドカップの最後の大会となりました。

野口選手は「最後に決勝で登れてうれしかった。大会中に日本のファンや仲間たちからたくさん連絡をいただき、応援してもらっていることを感じられた」と笑顔で話していました。

そのうえで「今回はよかったところも反省点もたくさんあるが、オリンピックでは私自身の集大成となるクライミングができればいいと思う」と話し、現役最後の大会となるオリンピックを見据えていました。