アスベスト吸い込み肺がんなど 昨年度の労災認定1059人 厚労省

建設現場などでアスベストを吸い込み、肺がんなどになったとして労災と認定された人は昨年度、1059人に上ったことがわかりました。厚生労働省は「今後も多くの被害が明らかになる可能性がある」として相談を呼びかけています。

厚生労働省によりますと、建設現場や工場などで働いていてアスベストを吸い込み、肺がんや中皮腫などになったとして、労災と認定された人は昨年度、1059人に上りました。

また、労災保険の請求権が時効となった遺族を対象にした「特別遺族給付金」について昨年度、支給が決まったのは20人でした。

労災認定と給付金の支給決定について業種別にみると、建設業が589人と最も多く、次いで製造業が384人となっています。

アスベストを吸い込んでから発症するまでの潜伏期間は10年以上で、長い場合は、50年というケースもあります。

厚生労働省は「今後も多くの被害が明らかになる可能性がある」として、不安がある人などには相談を呼びかけています。

建設現場のアスベストによる健康被害をめぐっては、国などの責任を認めた最高裁判所の判決を受けて、裁判を起こしていない被害者と遺族に給付金を支給する制度が来年度にも始まる見通しです。

厚生労働省は電話相談の窓口を設置し、相談の受け付けや制度の周知などを進めています。

番号は「0570-006031」で、平日の午前8時半から午後5時15分まで受け付けています。