陸上 男子400mハードル 優勝の黒川 2位安部が東京五輪内定

東京オリンピックの代表選考を兼ねた陸上の日本選手権は大会3日目の26日、男子400メートルハードルの決勝が行われ、黒川和樹選手が48秒69のタイムで初優勝を果たし、2位に入った安部孝駿選手とともに東京オリンピックの代表に内定しました。

今大会でオリンピック代表に内定するには、3位以内に入ったうえで参加標準記録を突破していることが条件で、男子400メートルハードルの決勝には、参加標準記録をすでに突破している4人を含む8人の選手が出場しました。

レースは出場選手の中で最も速い自己ベストで並ぶ黒川選手と安部選手が前半から積極的にレースを進めました。

最後には黒川選手が抜けだし、自己ベストまで100分の1秒に迫る48秒69のタイムで初優勝し、東京オリンピックの代表に内定しました。

また安部選手は48秒87のタイムで2位に入り、こちらも代表に内定しました。

3位には岸本鷹幸選手が入り、すでに参加標準記録を突破している山内大夢選手は4位、豊田将樹選手は5位でした。

3人目の代表は、来月1日に発表される世界ランキングを受けて決まります。

400mハードル 決勝の結果

優勝 黒川和樹 48秒69
2位 安部孝駿 48秒87
3位 岸本鷹幸 49秒29
4位 山内大夢 49秒48
5位 豊田将樹 49秒89
6位 筒江海斗 50秒69
7位 川越広弥 50秒71
8位 山本竜大 51秒32

優勝 黒川和樹「結構行けました」

優勝して東京オリンピックの代表に内定した黒川和樹選手は山口県出身の20歳。法政大の2年生です。

レース序盤から積極的にとばす走りが持ち味で、5月に国立競技場で行われたオリンピックのテスト大会では日本歴代10位となる48秒68をマークしてオリンピックの参加標準記録を突破しました。

オリンピックの切符がかかる日本選手権に向けて「自分のレースができれば優勝できる」と状態の良さに手応えを感じていました。

レース後、黒川選手は「プレッシャーが大きかったがしっかり勝ち切れてよかった。昨夜から胃が痛くてどうしようかと思っていたが、前半から自分のレースをしっかり作ることができた。バックストレートに入ってからは、もう行くしかないと決め、結構行けました」とレースを振り返りました。

東京オリンピックに向けては「世界に通用しやすい種目だといわれているので、自分が決勝に残ってよい流れを作って行きたい」と意気込みを語りました。

2位 安部孝駿「決勝を目指して行きたい」

2位で東京オリンピックの代表に内定した安部孝駿選手は岡山県出身の29歳。1メートル92センチの長身を生かしたストライドの大きな走りが持ち味で、48秒68の自己ベストは日本歴代10位のタイムです。

これまで世界選手権に4回出場するなど国際大会の経験が豊富ですが、オリンピックへの出場はありませんでした。

日本選手権に向けては「しっかり自分の走りをしてオリンピックの代表をつかみたい」と意気込んでいました。

レース後、安部選手は、「東京オリンピックでは、一本でも多く自己ベストを出せるようにして決勝を目指して行きたい」と意気込んでいました。

4位 山内「緊張してしまった」

4位の山内大夢選手は3位の岸本鷹幸選手が世界ランキングで出場資格を満たさなかった場合内定することになります。

山内選手はレース後「落ち着いてレースに入ることができず、自分が思っているよりも緊張してしまった。持ち味である後半、かたくなってしまった。今までやってきたことをここで全部発揮しようと思って臨んだがそれができず悔しい。自力で内定をとれなかったことがすべて」と涙を浮かべ悔しそうに話していました。

そのうえで「内定については発表の日まで自分にできることはないので、待つしかない。出場することになればきょうの反省点を生かし、成長してオリンピックに臨みたい」と話していました。

5位 豊田「勝負の前に負けてしまっていた」

参加標準記録を突破していたものの、決勝では5位と振るわず代表入りを逃した豊田将樹選手は「レースに対するプレッシャーと不安で苦しくなって、レース前に初めて涙が出てくるくらいつらくて、勝負の前に負けてしまっていたと思います。こうした大事なところで、走れないというのは今後の課題になります」と振り返りました。

そのうえで、これからの目標については「すぐに切り替えるのは難しいですが、まずは次のレースでしっかり1着をとり、低い目標から達成して、大きな目標を達成できるようにしていきたいです」と淡々と話していました。