将棋 藤井聡太二冠 3つ目のタイトル挑戦へ

将棋の藤井聡太二冠が、八大タイトルの1つ「叡王戦」の挑戦者決定戦に勝ってタイトルを持つ豊島将之 二冠への挑戦権を獲得し、早くも3つ目のタイトル挑戦が実現することになりました。

藤井聡太二冠(18)は、去年、八大タイトルのうち「棋聖」と「王位」を立て続けに獲得して史上最年少で「二冠」を達成し、今月からそれぞれの防衛戦に臨む一方で、「叡王戦」の挑戦者を決めるトーナメントを勝ち進み、26日東京で挑戦者決定戦に臨みました。

相手は、ことしの名人戦の挑戦者にもなった若手実力者の斎藤慎太郎八段(28)で、互いに激しく攻め合う展開になりましたが、午後5時すぎ、114手までで後手の藤井二冠が斎藤八段を投了に追い込みました。

藤井二冠はこれで、叡王のタイトルを持つ豊島将之二冠(31)への挑戦権を獲得し、「棋聖」と「王位」に続いて早くも3つ目のタイトル挑戦が実現することになりました。

「叡王」への挑戦を決めた藤井二冠は「タイトル挑戦は1年ぶりになるのでうれしいです」と話したうえで、豊島二冠との対局について「対戦成績もかなり負け越していてとても手ごわい相手だと思っていますが、こちらが頑張れば五番勝負を盛り上げられると思うので、まずはそれを目指したいと思います」と話していました。

「叡王戦」の五番勝負は、来月から9月にかけて行われ、藤井二冠は3つのタイトル戦を近接したスケジュールで戦うことになります。

タイトル戦で豊島二冠と連戦に

藤井聡太二冠は、今回「叡王戦」の挑戦者になったことで、これから9月にかけて3つのタイトル戦に臨むことになり、このうち並行して行われる「王位戦」と「叡王戦」は、藤井二冠が大きく負け越している豊島将之二冠が相手です。

藤井二冠にとって初めてのタイトル防衛戦となる「棋聖戦」五番勝負は今月6日に開幕し、藤井二冠は渡辺明三冠を相手にここまで2連勝して、防衛に王手をかけています。

続く「王位戦」七番勝負は、今月29日と30日に第1局が行われ、タイトルを持つ藤井二冠は、9月にかけて豊島二冠の挑戦を受けることになります。

そして今回、藤井二冠が挑戦権を獲得した「叡王戦」五番勝負も来月から9月にかけて行われることが決まり、ここでは逆に藤井二冠が、タイトルを持つ豊島二冠に挑みます。

藤井二冠は豊島二冠に対し、ここまで1勝6敗と大きく負け越していて、難敵を相手にした2つのタイトル戦に同時に臨むことになります。

さらに、毎年10月に開幕する八大タイトルの最高峰「竜王戦」七番勝負の挑戦者に藤井二冠が決まった場合、ここでも、タイトルを持つ豊島二冠と戦うことになります。

竜王戦で藤井二冠は予選を勝ち抜き、挑戦者を決めるトーナメントに駒を進めています。

藤井二冠「この状態で臨めれば」

「叡王」への挑戦を決めた藤井聡太二冠は、対局のあとに開かれた記者会見で「叡王戦ではこれまであまり結果を出せていなくて、上位に進んだのも今回が初めてだったので、挑戦という結果を出せたことはすごくうれしく思っています。王位戦と並行して戦うことになりますけど、持ち時間はかなり異なるので、うまく戦っていきたいと思います」と意気込みを話していました。

また、複数のタイトル戦に出場することで対局スケジュールが過密になっていることについては「今月から来月にかけてスケジュールが詰まっていて、狭い間隔で対局が続きますが、6月はここまでいいペースで来られていると思うので、7月もこの状態で臨めればと思っています」と話していました。

一方で、国内各地で開催されるタイトル戦では食事も楽しみにしているとして「タイトル戦は地元のおいしいものをたくさんいただけるので、非常に楽しみではあるんですけど、体重管理にも気をつけなければいけないかなと思っています」と笑顔で話していました。