志村けんさんの銅像完成 東京 東村山で除幕式

去年、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった「アイーン」や「だっふんだ」などのギャグで親しまれたコメディアン、志村けんさんの銅像が全国のファンから寄せられた寄付金をもとに完成し、出身地の東京・東村山市で除幕式が開かれました。

昭和25年に東村山市で生まれた志村けんさんは、高校時代に、いかりや長介さんがリーダーの人気コミックバンド「ザ・ドリフターズ」の付き人となり、昭和49年に正式なメンバーとなったあと、民放の公開バラエティー番組「8時だョ!全員集合」で、持ちネタの「東村山音頭」や、チョビひげ姿で加藤茶さんと踊る「ヒゲダンス」などを披露して一躍人気メンバーとなりました。

その後も、「バカ殿様」や「変なおじさん」などの個性的なキャラクターや、「アイーン」、「だっふんだ」などのギャグで世代を超えて親しまれましたが、去年3月、新型コロナウイルスによる肺炎で70歳で亡くなりました。

そんな志村さんの功績を後世に残そうと、出身地、東村山市の青年会議所などの実行委員会がクラウドファンディングで全国6600人のファンから集まったおよそ2700万円の寄付をもとに志村さんの銅像を制作しました。

26日は、銅像の除幕式が、西武線の東村山駅前で開かれ、志村さんの兄の知之さんやザ・ドリフターズのメンバーの高木ブーさんも出席しました。

銅像は高さが1メートル80センチで、はかま姿の志村さんが笑顔で「アイーン」のポーズをとっています。

また、銅像の後ろには「多くの笑いと感動をありがとう」というメッセージとともに志村さんの写真のパネルも設置されています。

地元に住む小学生の女の子は「銅像は志村さんに似ていました。父の影響を受けて私も志村さんが好きなのですてきな銅像でうれしいです」と話していました。
高木ブーさんは「夢にあいつが出てくることもあってきょうは銅像を見たくて出席しました。努力の人だからそれが伝わればいいなと思います」と話していました。

兄、知之さんはけんさんの写真を手に取材に応じ「弟にはたくさんのファンの方がいたんだと実感できます。ありがとうございます」と話していました。