ワクチン職域接種 一時休止 河野大臣 来週中に考え方示す方針

申請の受け付けを一時休止した新型コロナウイルスワクチンの職域接種について、河野規制改革担当大臣は、自治体の接種状況も踏まえながら企業などからの申請内容を精査し、来週中に今後の進め方についての考え方を明らかにする方針を示しました。

ワクチン接種を加速させるため、政府は、モデルナのワクチンを供給して、企業などによる職域接種を進めていますが、供給が追いつかなくなる懸念があるとして、25日、申請の受け付けを一時休止しました。

こうした中、河野規制改革担当大臣は、神奈川県茅ヶ崎市の真空管メーカーを訪れ、市の集団接種と企業の職域接種を、曜日を分けて同じ会場で行っている様子を視察しました。

これに先立って河野大臣は記者会見し、職域接種について「すでに受け付けた申請の内容を精査し、少しでも多くの接種が早く開始できるよう努めていきたい」と述べました。

そして、申請が、首都圏や近畿圏など都市部の企業に集中しているとしたうえで「自治体の接種と職域接種の分布状況をまず把握し、申請内容の精査を進めたい。来週中には『こういう考え方でいく』ということを示したい」と述べました。

また、河野大臣は、若い世代への接種をめぐり「高齢者と比べて『様子を見ています』という人の割合が増えるので、今後、予約が埋まらなくなる可能性もある」と指摘し、SNSなどを活用して接種を呼びかけていく考えを示しました。