ロシア コロナ感染急拡大もワクチン接種進まず 義務化政策推進

ロシアでは、今月に入って首都モスクワを中心に新型コロナウイルスの感染が急拡大していますが、ワクチンの接種が進まず、ロシア政府は、接種の義務化に関する政策を一層推し進めていく方針を示しました。

ロシアでは、今月に入ってモスクワを中心に新型コロナウイルスの感染が急拡大し、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」による感染が広がっています。

しかし、ロシア製ワクチン「スプートニクV」の接種が進まず、2回の接種を終えた人は人口の11%にとどまっています。

このため、モスクワをはじめ10の市や州では、サービス業などを対象に従業員の6割以上が接種を終えるよう雇用主に義務づけるなどの政策を導入しています。

さらに、ロシア福祉監督庁のポポワ長官は25日、接種の義務化に関する政策を新たに8つの地域でも導入するなど、義務化を一層推し進めていく方針を示しました。

こうした方針を支持する国民もいる一方、モスクワで話を聞いた女性は「政府は、ワクチンの接種を強制しないと約束したのに、国民を操作するようなことをしていて、公正ではない」と批判していました。

一部の世論調査では、「プーチン大統領を支持しない」とした人の中にワクチンの接種に否定的な人が多いという結果も出ていて、地元メディアは「接種が進まない背景には、政権に対する不信感もあるのではないか」と指摘しています。