新型コロナワクチン 職域接種受け付け一時休止 再開めど立たず

新型コロナウイルスワクチンの職域接種で、政府はワクチンの供給が追いつかなくなる懸念があるとして、申請の受け付けを一時休止しました。
受け付け再開のめどは立っていないということで、過剰な申請がないか精査しています。

ワクチン接種を加速させるため、政府はモデルナのワクチンを供給して、企業などによる職域接種を進めていますが、供給が追いつかなくなる懸念があるとして、25日午後5時に、申請の受け付けを一時休止しました。

受け付け再開のめどは立っていないということです。

モデルナのワクチンについて、政府は、9月末までに、5000万回分の確保を見込んでいて、このうち3300万回分を職域接種に供給する方針です。

これに対し、職域接種はすでに始まっているものも含め、25日までに、5202の会場のおよそ1821万人分、3642万回分が申請されています。

政府は、過剰な申請は承認しないこともありえるとして、申請内容の精査を進めていて、河野規制改革担当大臣は「精査の状況を来週中に一度お伝えしたい」と述べました。

一方、東京の感染状況をめぐり、政府は、新規感染者数に占める高齢者の割合が低下していることから、ワクチン接種との関係や、医療提供体制への影響など分析を進めています。

そして、感染再拡大の兆候がみられることから、都と連携し、必要に応じて酒類の提供停止などの強い措置も含め、対策の強化を検討する方針です。