陸上 女子やり投げ 北口榛花が優勝し東京オリンピック内定

東京オリンピックの代表選考を兼ねた陸上の日本選手権は大会2日目。
女子やり投げの決勝では、旭川市出身で日本記録を持つ北口榛花選手が61メートル49センチを投げて優勝し、日本陸上競技連盟が定めた条件を満たして東京オリンピックの代表に内定しました。
この大会で代表に内定したのは北口選手が初めてです。

北口選手は「うれしいというよりほっとしました。参加標準記録を突破しているのは自分だけだったので、必ず内定させたいという気持ちが強かったです。今シーズンはあまり調子がよくなく不安でしたが、トレーナーと一緒に頑張ってきてよかった」と涙をこらえながら振り返りました。

後半は雨でほかの選手の記録が伸びない中、61メートルを超える投てきができたことについては「いまのコーチになってから雨の日でも万全に投げられる練習をしていたから」と話しました。

北口榛花選手は北海道出身の23歳。身長1メートル79センチと恵まれた体格から繰り出す力強い投てきが持ち味です。

中学校までは競泳やバドミントンに取り組み、陸上に本格的に取り組み始めたのは高校からでしたが、高校3年だった2015年に世界ユース選手権で金メダルを獲得して注目を集めました。

日本大学時代には、単身でやり投げの強豪国チェコに渡って助走の歩数やフォームなどを徹底的に見直し、2019年10月に66メートルの日本記録をマークしました。

ポイントは「助走」

北口選手は実力を発揮して優勝し、初めてのオリンピック代表の切符をつかみました。

ポイントとなったのは、今シーズン、試行錯誤を続けている「助走」です。
飛距離に直結する競技の“肝”ともいえる部分です。
昨シーズン北口選手は、助走の前半正面を向いて走り勢いをつける部分を10歩、後半やりを持った腕を後ろに引いて体をひねり足をクロスさせる部分を6歩としていました。

しかしことし4月、チェコに渡りコーチと話し合った結果、助走のスピードを生かしたまま投げる準備がしっかりできるようにと、後半クロスしていく部分の助走を8歩に増やし歩数はあわせて18歩になりました。

この変更によって課題だった助走のスピードは向上したものの、後半の助走を2歩増やしたことで投げるタイミングをつかむのに苦労しました。

大会前に「まだうまく合わせることができていない」と不安を口にしていた北口選手ですが、今大会のの投てきではその助走がうまく機能し、60メートルを超える大きな投てきを連発し初の代表の切符をつかみました。