「コロナ禍で仕事のストレス増えた」54% 民間調査

新型コロナウイルスの影響が続く中、人材サービス会社が会社員など1万人余りに調査した結果「コロナ禍で仕事のストレスが増えた」と回答したのは半数を超えたことが分かりました。

人材サービス会社「エン・ジャパン」は、ことし3月から5月にかけて転職活動をする会社員など専用サイトに登録する人を対象に、インターネットで調査を行い、1万740人から回答を得ました。

それによりますと「コロナ禍の前後で仕事で感じるストレスに変化はあるか」を尋ねたところ「ストレスが増えた」と回答したのは54%に上りました。

「飲食店の勤務で客が減少し、シフトに入れてもらうことができない」とか「医療関係で働いているが、心に余裕のない患者が増えクレームを言われる」「接客業でマスクをつけていない客と話すことがある」などの声が寄せられています。

一方で「仕事のストレスが減った」と回答したのは、WEBやゲーム制作の職種で20%、ITなどのエンジニアで14%でした。

リモートワークで通勤などのストレスがなくなったという声が目立つということです。

「エン・ジャパン」は「コロナ禍で負担が増えた職種と、逆に働きやすくなった職種があり、2極化していることがうかがえる。こうした変化は人材を確保したい企業の採用活動にも影響が出るとみられることから、今後、働きやすい職場環境などがより求められると思う」と話しています。