ウガンダ選手団感染確認 橋本会長「検証し 受け入れの参考に」

開幕まで1か月を切った東京オリンピックについて、大会組織委員会の橋本会長は、来日したウガンダの選手団から新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを受け「今回の例を検証し、大会の受け入れ態勢の参考にしていかなければならない」と述べました。

今月19日に来日したウガンダの選手団は、9人のうち1人が新型コロナに感染していることが空港で確認されたほか、滞在先の大阪で行われた保健所の調査で、空港で陰性とされた8人が濃厚接触者と認定され、その後、1人の感染が確認されました。

これについて組織委員会の橋本会長は、25日の記者会見で「移動をどうすべきか、選手村でどう隔離すべきかなど、今回の例を検証し、大会の受け入れ態勢の参考にしていかなければならない」と述べました。

また、24日、宮内庁の西村長官が、オリンピックについて、天皇陛下が新型コロナの感染状況を大変ご心配されていると述べたことを受け「引き続き都民や国民の皆様の不安の払拭 (ふっしょく)に努め、安全安心な大会に向けより一層尽力していかないといけない」と述べました。

さらに橋本会長は、来月12日以降に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出される場合に無観客も含め対応するとしている、観客の扱いについて「感染状況が刻一刻と変わる中で、すぐに対応できるよう準備し、無観客も含め検討しないといけない。政府がどのような基準を示しても、速やかに5者協議を開きたい」と述べました。