モスクワ 記録的な暑さ 感染も再び急拡大「マスクの着用を」

ロシアの首都モスクワでは、6月としては120年ぶりの記録的な暑さに見舞われていますが、新型コロナウイルスの感染が再び急拡大しており、当局は、マスクの着用など、感染対策を怠ってはならないと呼びかけています。

モスクワでは、今週に入って厳しい暑さに見舞われ、気象当局によりますと、23日、日中の最高気温が34.8度まで上がりました。

6月の最高気温としては、120年ぶりの記録的な暑さです。

中心部の公園では、子どもたちが噴水で水遊びをする姿も見られ、公園にいた女性は「家にいても外に出ても耐えられない暑さで、噴水のあるところに来ました」と話していました。

モスクワでは新型コロナウイルスの感染も再び急拡大していて、24日には新規の感染者が、およそ8600人に上り、亡くなった人もこれまでで最も多い92人となりました。

モスクワ市によりますと、インドで確認された変異ウイルスのデルタ株が、新規感染者のなかでおよそ90%を占めているということです。

ただ、「暑いので、マスクはあごのところに下げるか、しません」と話す男性もいるなど、ほとんどの人がマスクを着用していません。

このためロシアの保健当局は「暑さはマスクを外す理由にはならない」として熱中症には注意しながらも感染対策を怠ってはならないと呼びかけています。