ワクチンを再冷凍 管理不十分でおよそ3000回分を廃棄 新潟

新潟市は、新型コロナウイルスのワクチンの管理が不十分だったため、およそ3000回分を廃棄することを明らかにし、陳謝しました。

廃棄することになったのは新潟市の集団接種会場で24日から使用される予定だったファイザーのワクチン3192回分です。

新潟市によりますと、集団接種会場の運営を委託された事業者が、22日に市役所の本館で冷蔵状態のワクチンを受け取り、本来は、そのまま接種会場の冷蔵庫に運ばれる予定でした。

しかし、23日にワクチンが保管されていないことに気付き、事業者に問い合わせたところ、誤って市役所の本館にある超低温の冷凍庫に保管されていたことがわかったということです。

新潟市は事業者に対しワクチンを受け取りしだい会場に運ぶよう事前に指示していましたが、ワクチンを受け取った担当者は、具体的にいつ会場に運ぶのかを認識しておらず、いったん市役所の冷凍庫に保管するものだと思っていたということです。

ファイザーのワクチンは、いったん解凍すると再び冷凍して使うことができない仕様になっているということで、新潟市保健衛生部の野島晶子部長は「貴重なワクチンをむだにし、深くおわび申し上げます」と陳謝しました。

当面、接種計画への影響はないということで、再発防止のため、ワクチンが入った保冷バッグに「再冷凍禁止」と書かれた表示を付けるなど、対策を検討するとしています。