西村経済再生相 中小企業など対象のワクチン接種会場を視察

新型コロナウイルスワクチン職域接種が本格的に始まる中、西村経済再生担当大臣は、都内に設けられた中小企業などを対象にした接種会場を視察しました。

企業などでのワクチンの職域接種は、21日から本格的に始まりましたが、使用されるワクチンの配送が追いつかないことなどから、25日に申請の受け付けが一時休止されることになっています。

西村経済再生担当大臣は、経済同友会が会議室のレンタルを手がける企業と協力して東京 新宿区に設けた中小企業やベンチャー企業などを対象にした接種会場を視察しました。

西村大臣は「インドで確認された変異ウイルス『デルタ株』へ警戒感を強めている。『デルタ株』の感染拡大とワクチン接種のスピード競争だ。若い人への接種を広げるため、正確な情報発信に努めたい。自治体の負担軽減にもつながるので、さまざまなチャンネルを活用し、中小企業の接種が円滑に進むよう取り組みたい」と述べました。
一方、萩生田文部科学大臣は、近隣の住民なども対象にしている東京 世田谷区の日本体育大学の接種会場を視察しました。

萩生田大臣は、大学関係者に謝意を伝え「接種を加速し、授業を充実したものにできるようにサポートしていきたい」と述べました。

加藤官房長官「混乱生じないよう対応」

加藤官房長官は、24日午前の記者会見で「個々の申請内容を精査し、接種に必要な量をしっかり把握したうえで、今後のワクチンの供給と出荷の見込みを立てながら必要な対応を考えていくため、いったん停止とさせていただいた。あくまでも、円滑に接種を進めていく中での措置であり、ご理解とご協力をいただきながら丁寧に対応していきたい。必要な情報を適宜提供しながら、混乱が生じないように対応したい」と述べました。

また、記者団から、申請の再開のめどは立っているのかと質問されたのに対し「現在、個々の申請の内容の精査を始めたところであり、現時点で具体的なめどを申し上げる状況にはないと承知しているが、精査と併せ、再開を含めた対応についても並行して検討がなされている」と述べました。

公明 北側副代表「政府はしっかり折衝を」

公明党の北側副代表は記者会見で「海外からワクチンが届く時期と実際に配布される時期にズレがないよう、申請の受け付けを休止したと聞いている。EU=ヨーロッパ連合の承認が早く下りて早く届くように、政府にはしっかりと折衝してもらいたい」と述べました。