マダガスカル 干ばつで飢餓が深刻化 国連が支援を呼びかけ

アフリカの島国、マダガスカルでは厳しい干ばつによって100万人以上が食料不足に陥るなど飢餓が深刻化していて、現地を視察した国連機関のトップは「紛争もない場所で静かな悲劇が起きている」として、国際社会の支援を呼びかけました。

マダガスカル南部では、厳しい干ばつが3年連続で続いたことで農作物がとれず、人口の114万人が深刻な食料不足に陥っています。

WFP=世界食糧計画のビーズリー事務局長は今月中旬に現地を視察したあと22日、オンラインの記者会見を開き、現地の状況を説明しました。

それによりますと、南部で食料不足に陥っている人のうち、およそ1万4000人は世界で最も深刻なレベルの食料危機にあたるということで、ビーズリー事務局長は「飢餓で子を失った親もいた。食料の配給所には骨と皮ばかりの子どもたちが集まっていた」と述べて窮状を話しました。

また、現地では新型コロナウイルスの感染拡大によって仕事を失う人が増えるなど影響も出ていて、生活のために土地を手放す人も出ているということです。

ビーズリー事務局長は、厳しい干ばつの背景には気候変動もあると指摘し「紛争もない場所で静かな悲劇が起きている。気候変動の原因をつくっていないマダガスカルの人たちが気候変動によって命を奪われている」として、国際社会の支援を呼びかけました。