自治体の大規模接種と職域接種 新規受け付け一時休止 河野大臣

新型コロナウイルスワクチンの自治体の大規模接種と職域接種をめぐり、河野規制改革担当大臣は、モデルナのワクチンの配送が追いついていないうえ、今後、供給できる量を上回るおそれがあるとして、大規模接種は23日で、職域接種は25日の午後5時で、新規の申請の受け付けを一時休止すると発表しました。

河野規制改革担当大臣は23日夜、記者会見し、企業や大学などでの職域接種が今週から本格的に始まったことに関連し「モデルナのワクチンを使って、職域接種と自治体の大規模接種をお願いをしているが、双方ともに相当な勢いで申請をいただいている」と述べました。

そのうえで「現時点で、職域接種と大学での接種の合計でおそらく3300万回を超え、自治体の大規模接種が1200万回を超えてかなり上限に近くなっている。それに加え、モデルナのワクチンの一日の可能配送量はもう上限に達している。このままいくと、供給できる総量を超えてしまう」と述べ、自治体の大規模接種は23日で、また職域接種は25日の午後5時で新規の申請の受け付けを一時休止すると発表しました。

そして、再開の時期は未定だとする一方、これまでに申請を受け付けた大規模接種と職域接種については、内容を精査したうえで配送していく考えを示しました。

そのうえで河野大臣は「若干、綱渡りのようなオペレーションになるかと思うが、自治体と連絡を密にしながら、なるべく必要なところにきっちりと届けられるよう頑張りたい。すべての職域接種や大規模接種ができないのは非常に残念だが、最大限スピードを落とさないようサポートしていきたい」と述べました。