陸上 日本選手権を前に男子100メートル有力選手たちが意気込み

東京オリンピックの代表選考を兼ねた陸上の日本選手権が24日、大阪市で開幕するのを前に、男子100メートルの有力選手たちが意気込みを話しました。

105回目を迎えたことしの陸上の日本選手権は、東京オリンピックの代表選考を兼ねて24日から4日間、大阪市の「ヤンマースタジアム長居」で行われます。

最大の注目となる男子100メートルには、9秒95の日本記録を持つ山縣亮太選手をはじめ、9秒97のサニブラウン アブデル・ハキーム選手、9秒98の桐生祥秀選手と、小池祐貴選手、10秒01の多田修平選手、10秒03のケンブリッジ飛鳥選手と、国内のトップ選手たちがそろって出場する予定です。

サニブラウン選手をのぞく5人の選手は、23日午後から会場のサブトラックで練習を行い、24日から始まるオリンピックをかけたレースに向けて気持ちを高めていました。

今月、日本新記録をマークして勢いに乗る山縣選手は、3年ぶりに出場する日本選手権に向けて「この場に立てていることがうれしいので、それをかみしめて走りたい。意識するなと言われてもここですべてが決まるので、ふと恐ろしくなる瞬間もある。よけいなことは考えず自分のやりたい走りをしっかりイメージしていく。そこに集中していきたい」と意気込んでいました。

NHKは大会のもようを総合やBS1などで中継でお伝えする予定で、注目の男子100メートルは大会1日目の24日予選と準決勝が、2日目の25日に決勝が行われます。

サニブラウン「勝ちに行く」

サニブラウン アブデル・ハキーム選手は所属するプロチームがあるアメリカから今月上旬に帰国し、大会前日の23日は大阪市の競技会場ではなく、千葉県内で最終調整を行いました。

練習では課題としているスタートで、スターティングブロックの位置を微妙に変えて飛び出す感覚を入念に確かめる様子などが見られました。

サニブラウン選手は日本でのレースは、おととしの日本選手権以来2年ぶりですが「全然実感がわいていない。あしたスタートラインに立たないと何も感じないかもしれない」と笑いながら話し、あくまで自然体でした。

今大会が行われる大阪市の競技場では2017年に日本選手権が行われ、サニブラウン選手は100メートルと200メートルで2冠を達成しています。

サニブラウン選手は「本当にいい競技場で今回は5000人の観客が入ると聞いている。久しぶりの大きな大会で、オリンピックがかかる大事な大会ではあるが、楽しんでいければと思っている」と話しました。

そのうえで「しっかり3位以内に入ってオリンピックを決めたい。日本選手権でいい走りをして、オリンピックに向けていい準備ができればと思っている。出るからには勝ちに行くつもりでいる」と今大会でも2冠達成と2種目での代表内定に意欲を示しました。

桐生祥秀「ワクワクしながら緊張」

桐生祥秀選手はいまの心境を「ワクワクしながら緊張しています」と独特の言い回しで表現した上で「あすの予選と準決勝で自分の思い通りのスピード感や走りをやりたい。中盤から後半にかけて自分のやりたい動きが集中してできればいけると思います」と意気込みました。

開幕まで1か月となった東京オリンピックについては「世界選手権とオリンピックでは見ている人が違うし、注目度も違うと思う。そこで結果を出すことは嬉しいことですし、その後の人生の中でもプラスになると思う。とても大事な大会です」と話していました。

ケンブリッジ飛鳥「オリンピック絶対に出たい」

ケンブリッジ飛鳥選手は「前回のレースでは自分の感覚にズレがあり、走り急いでいるところがあったので、ゆっくりした動きからフォームのイメージを作り走りのリズムを考えて取り組んできた。ここに向けてしっかり作ってきたので今シーズンの中でもいい状態にある」と現在のコンディションについて話しました。

ケンブリッジ選手はこの大会で東京オリンピックの代表に内定するには3位以内に入るだけでなく10秒05の参加標準記録を突破することが必要です。

これについてケンブリッジ選手は「ちょっとしたミスも響いてくるが、最後まで自分の持っているリズムや流れを崩さないように走ればチャンスはある。ここまで来たらやるだけなので、最後まで全力を尽くして記録と勝ちにこだわってやっていきたい。地元でやるオリンピックなので絶対に出たい」と意気込んでいました。

多田修平「自信はある」

多田修平選手は「すごく緊張している。ただ、試合を重ねるごとに調子が良くなっていて日本選手権は調子が上がった状態で挑めると思っている。優勝するためだけにここまで頑張ってきた。自信は結構ある」と話しました。

そのうえで「負ける時は後半に力んでそのままかわされるパターンが多い。自分の武器であるスタートで体2つ、3つくらい出たい。後半の走りは改善してきているので減速の幅を減らしてそのまま1位で駆け抜けたい」と話し、明確なレースプランを描いていました。

小池祐貴「調子上がってきている」

小池祐貴選手は日本選手権に向けて「ウエイトトレーニングの重量を上げて走りの感覚を見直してきた。調子は上がってきているので優勝目指して頑張っていきたい」と意気込みを語りました。

小池選手は大会3日目から始まる200メートルにもエントリーしていますが「まずは100メートルに集中していきたい」と有力選手がしのぎを削るレースに集中する考えを示しました。

男子100メートルのスタートリスト

24日、予選と準決勝が行われる注目男子100メートル。

7組に分けて行われる予選のスタートリストが発表されました。

9秒95の日本記録を持つ山縣亮太選手は、1組の2レーンに登場します。

2組の4レーンには10秒01の多田修平選手、3組の6レーンに9秒98の小池祐貴選手、5組の7レーンに10秒03のケンブリッジ飛鳥選手、6組の2レーンに国内2年ぶりのレースとなる9秒97のサニブラウン アブデル・ハキーム選手、7組の6レーンに9秒98の桐生祥秀選手が登場します。

「6強」とも言われる有力選手たちが直接対決するのは準決勝以降となりますが、まず最初のレースでどのような走りを見せるのか注目が集まります。