ワクチン職域接種「スピード感持ち先手先手で対策を」菅首相

新型コロナウイルスのワクチン接種について菅総理大臣は、本格的に始まった職域接種を円滑に進めるため、対応を急ぐよう関係閣僚に指示しました。

新型コロナウイルス対策の進捗(しんちょく)状況を確認するため、総理大臣官邸で開かれた会議には、菅総理大臣のほか、西村経済再生担当大臣、田村厚生労働大臣、河野規制改革担当大臣、武田総務大臣らが出席しました。

この中で菅総理大臣は「全国の新規感染者数と重症者数は減少傾向が続き、病床使用率も大きく改善している一方で、首都圏では新規感染者数が下げ止まり、特に東京では、この1週間の感染者数が1割程度増え、リバウンドへの強い警戒感を保つ必要がある。対策を徹底し、状況に応じて対策を強化することを含め、機動的に対処する」と述べました。

また、ワクチンの総接種回数は3400万回となり、少なくとも1回は接種を受けた高齢者は全体の半数程度となったと説明しました。

そのうえで、今週から企業や大学などでの職域接種が本格的に始まったことに触れ「きのうまでに3700か所、1500万人という大変多くの申請があった。内容を精査したうえで、今後とも、円滑に接種できるよう適切に対応したい。各大臣は、お互いに連携しながら、スピード感を持って先手先手で対策を進めていただきたい」と指示しました。