インドの感染者3000万人超に 新たな感染者は減少続く

世界で2番目に新型コロナウイルスの感染者が多いインドで、新たに5万人以上の感染が確認され、累計では3000万人を超えました。一方で、厳しい外出制限の効果もあり、新たな感染者は減少傾向が続いています。

インド政府は23日、新たに5万848人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

累計の感染者は3002万8709人となり、アメリカに次いで3000万人を超えました。

また、これまでに亡くなった人は39万660人となっています。

インドでは国内で最初に見つかった変異ウイルスのデルタ株の広がりなどで、先月上旬には1日の感染者が40万人を超えて爆発的な感染拡大が続き、医療体制が危機的な状況に陥りました。

しかし、その後、各地で厳しい外出制限が導入されたことで、1日当たりの新規感染者は減少傾向が続いています。

特に首都ニューデリーではピーク時には3万人近かった1日の感染者が100人を下回る日もあり、先週から飲食店の店内営業も再開されるなど制限の緩和が進んでいます。

インドではワクチンの不足も影響して、接種を完了した人は人口の4%ほどにとどまっていることから感染が再び拡大する懸念も指摘されていて、政府はワクチンの確保を急ぐとともに無料で接種を受けられるようにするなどして、接種を加速させたい考えです。