日銀 黒田総裁 企業の資金繰り支援の方針を菅首相に伝える

日銀の黒田総裁は、23日に菅総理大臣と会談し、国内外の経済情勢について意見を交わしました。会談後、黒田総裁は記者団に対し、新型コロナウイルスの影響が長期化する中、引き続き、企業の資金繰りを支援する方針を伝えたことを明らかにしました。

日銀の黒田総裁は、23日に菅総理大臣と総理大臣官邸で会談し、国内外の経済情勢や今後の金融政策などについて意見を交わしました。

会談後、黒田総裁は記者団に対し「先の金融政策決定会合で、新型コロナ対応の特別プログラムを半年延長し、来年3月まで続けることなどを話した」と述べ、新型コロナウイルスの影響が長期化する中、引き続き、企業の資金繰りを支援する方針を伝えたことを明らかにしました。

また、中長期的に見て、気候変動問題が経済や物価の情勢に極めて大きな影響を及ぼす可能性があるとして、民間の金融機関の多様な取り組みを支援する新たな資金供給の仕組みを導入する方針についても説明したということです。

黒田総裁が菅総理大臣と会談するのは、ことし2月以来、4か月ぶりです。