英 G7サミット開催地で感染者急増 多くの人集まったこと関係か

今月、G7サミット=主要7か国首脳会議が開かれたイギリス南西部のコーンウォールで、会議の前後から新型コロナウイルスの感染者が急増していることが分かり、専門家などからは会議の開催で多くの人々が集まったことも関係したのではないかと懸念する声もあがっています。

G7サミットは今月11日から13日までイギリスのコーンウォールで開かれ、各国の首脳や政府関係者のほか警備に当たる警察官や各国メディア、抗議デモに参加した人たちも現地を訪れました。

イギリスの保健当局によりますと、コーンウォールでは、今月3日までの1週間の感染者数は28人でしたが、10日までの1週間では255人、17日まででは826人と急激に増加しています。

公共放送BBCは、今月16日までの1週間の人口10万人当たりの感染者は、イングランド全体の平均は90人だったのに対しコーンウォールは131人だと伝えていて、感染が深刻化していることがうかがえます。

感染が確認されているのは、多くが15歳から29歳の若者だということで、地元の大学のキャンパスで感染が広がったという見方がある一方で、G7サミットの開催地に多くの人々が集まったことも関係したのではないかと懸念する声も専門家などからあがっています。
イギリス政府は、G7の関係者は毎日、新型コロナウイルスの検査を行っており、関係者から地元住民に感染が広がることはなかったという立場を示しています。

イギリスでは、インドで確認された変異ウイルスのデルタ株が新たな感染の90%以上を占めていて、1日の感染者が1万人を超える日が続いています。