鹿児島 諏訪之瀬島で爆発的噴火 噴火警戒レベル「3」に

23日午前0時すぎ、鹿児島県の諏訪之瀬島で爆発的な噴火が発生し、噴石が火口から1キロ近くまで飛んだのが確認されました。
気象庁は諏訪之瀬島に噴火速報を発表したうえで、噴火警戒レベルを2から3に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、23日午前0時4分ごろ、諏訪之瀬島で爆発的な噴火が発生し、大きな噴石が御岳火口から1キロ近くまで飛んだのが確認されました。

気象庁は、噴石がこれまでの噴火警戒レベル2で警戒を呼びかけていた、火口からおおむね1キロの範囲を超える場所まで飛ぶおそれがあるとして、午前0時8分に「噴火速報」を発表し、火口周辺警報を発表して噴火警戒レベルを3に引き上げました。

そのうえで、御岳火口からおおむね2キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

諏訪之瀬島では今週から噴火活動が活発になっていて爆発的な噴火は
▽20日には9回、
▽21日には10回、
▽22日は15回、発生しています。

諏訪之瀬島の集落は、今回、噴石が到達した場所より遠い、火口からおよそ4キロ離れた場所にあります。

諏訪之瀬島ではこれまでも繰り返し噴火活動が活発になっていて、ことし3月にも大きな噴石が火口から1キロ近く飛んだことから噴火警戒レベルが一時「3」に引き上げられていました。

午前6時現在 被害の情報なし

鹿児島県十島村を管轄する鹿児島中央警察署によりますと、午前6時現在、被害の情報は入っていないということです。

また、十島村役場によりますと、これまでのところ、被害の情報は入っていませんが、現在、情報を収集しているということです。

諏訪之瀬島とは

鹿児島県の諏訪之瀬島は、種子島や屋久島の南西にあるトカラ列島のほぼ中央に位置する周囲の長さが27キロほどの火山島です。

鹿児島県十島村によりますと、去年12月1日時点で、島には40世帯81人が住んでいるということです。

島のほぼ中央には標高799メートルの御岳があり、繰り返し噴火が発生していて、平成25年12月には(2013年)1か月の間に247回の爆発的な噴火が観測されるなど活動が活発になりました。

その後も爆発的な噴火はたびたび発生していて、平成29年8月には(2017年)噴煙が観測を始めてから最も高い2800メートルまで上がっていることが確認されました。

去年(2020年)は、11月以降活動が高まって12月には爆発的な噴火が460回発生し、12月28日の噴火では、大きな噴石が火口から南東へ1.3キロの場所に飛び、気象庁は「噴火速報」を発表して噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。

その後、火山活動が低下したため、気象庁はことし1月、噴火警戒レベルを2に引き下げましたが、その後もたびたび爆発的な噴火が発生しています。

ことし3月には大きな噴石が相次いで1キロ近く飛んだことを受け噴火警戒レベルが一時「3」に引き上げられました。

その後、レベルは2に引き下げられましたが先月(5月)も爆発的な噴火が100回発生するなど、活動が活発な状態は続いていました。

御岳火口 赤く光る様子確認

諏訪之瀬島から北東におよそ20キロ離れた中之島に気象庁が設置したカメラの映像では、午前0時6分ごろに諏訪之瀬島の御岳火口が赤く光っている様子が確認できます。

その後、午前0時12分すぎにも火口が赤く光っている様子が映っています。

政府 情報連絡室を設置

鹿児島県の諏訪之瀬島に「噴火速報」が発表されたことを受けて、政府は、午前0時8分、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、地元自治体や関係府省庁と連絡を取り、情報収集と警戒にあたっています。

諏訪之瀬島出張所長「起きていたが噴火には気付かなかった」

鹿児島県の十島村役場の諏訪之瀬島出張所の伊東隆幸所長は「部屋の中にいて、たまたま起きていましたが、噴火には気が付きませんでした。5分ほど外にでて、月明かりでうっすら山かげが見えましたが、音もせず火映も見えませんでした」と話していました。