変異ウイルス 感染リスク結果公表 会話はこれまで以上に距離を

新型コロナウイルス対策をめぐり、西村経済再生担当大臣は、変異ウイルスの感染リスクをスーパーコンピューターを使って計算した結果を公表し、会話する際は、これまで以上に距離を取り、短時間で済ますことが必要だと呼びかけました。

西村経済再生担当大臣は、閣議のあとの記者会見で変異ウイルスの感染リスクをスーパーコンピューター「富岳」を使って計算した結果を公表しました。

計算では、より感染力が強いとされるインドで確認された変異ウイルスの感染力を従来のウイルスの2.25倍と想定し、感染者と大声で会話した場合のリスクを計算しています。

その結果、距離を1メートルあけた場合、
▽従来のウイルスでは、接近しての会話に比べてリスクが5分の1程度に下がる一方、
▽変異ウイルスでは、半分程度までしか低減せず、5分の1程度まで下げるには、2メートル近い距離が必要だとしています。

また、通常の会話をする時間と感染リスクとの関係を計算したところ、
▽従来のウイルスの感染者と1時間会話するリスクと、
▽変異ウイルスの感染者と27分間会話するリスクが同じ水準となるとしています。

西村大臣は「1時間の会議を30分以内にすることで、同等のリスクに下げることができる。会議や友達どうしでの話も、これまで以上に距離を置いて短時間にすることが大事だ」と呼びかけました。