ワクチン職域接種 ベンチャー企業など60社が合同で実施 福岡

新型コロナウイルスのワクチン接種の迅速化に向けた企業などでの職域接種が始まる中、福岡市内ではベンチャー企業が合同で接種を行いました。

この職域接種は、福岡市内のベンチャー企業など60社が合同で行いました。

企業などでの職域接種は1000人以上で行うことなどが条件で、市内のクリニックが単独では接種が難しいベンチャー企業に呼びかけ、実現したということです。

会場のほか、3人の医師と1人の看護師もこのクリニックが外部から確保し、社員とその家族およそ1000人の接種を23日までの2日間で行うということです。

福岡市には多くのベンチャー企業が集積し、地域経済の活力として期待されていますが、このクリニックでは、こうしたベンチャー企業を支援する一環として今回の合同接種を行いました。

「ゼロマチクリニック天神」の古賀俊介医師は「自分たちが打てないのかと問い合わせが非常に多くて、ようやくその期待に応えることができた」と話していました。

接種を受けたベンチャー企業に勤める30代の男性社員は「家族のためにも早く打ちたいと思っていたので、ほっとしています。リモートワークだけでなく、出社しての仕事も再開していきたい」と話していました。

福岡県によりますと、今の時点でおよそ120の会場で県内の企業と大学が職域接種を行う予定で、これから本格化する見通しです。

その一方で、規模の小さな中小企業などに職域接種をどう広げるかが課題となっています。