香港 資金凍結の「リンゴ日報」 26日を最後に発行停止の方針

中国に批判的な論調で知られる香港の新聞「リンゴ日報」は、当局による資金凍結が解除されない場合、事業の継続が難しくなるとして、今月26日の朝刊を最後に発行を停止する方針を決めました。

香港の新聞、リンゴ日報は、今月、経営トップと編集トップの2人が外国勢力と結託し、国家の安全に危害を加えたとして反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法に違反した罪で起訴されました。

会社としてのリンゴ日報も起訴されていて、警察は、リンゴ日報とグループ2社の資金合わせて1800万香港ドル、日本円でおよそ2億5000万円余りを凍結しています。

これについて、グループを統括する会社は21日、役員会議を開き、今後の方針を決めました。

それによりますと、警察に資金の凍結解除を求め、解除されなかった場合、事業の継続は困難だとして、今月26日の朝刊を最後に新聞の発行を停止するほか、インターネットでの記事の配信も停止するということです。

今月25日に最終判断するとしています。

リンゴ日報は、創業者の黎智英氏も、おととし開かれた無許可の集会に参加した罪で実刑判決を受け、刑務所に収容されているうえ、国家安全維持法違反の罪にも問われて裁判が続いています。

香港では、国家安全維持法が施行されて来週で1年となり、この間、メディアへの締めつけが続いてきました。

こうした中、厳しい政府批判を続けてきたリンゴ日報が発行を停止することになれば、一国二制度のもとで保障されてきた香港の「言論の自由」は大きく後退する事態となります。