中小やベンチャー企業対象にワクチン集団接種 経済同友会

新型コロナウイルスのワクチン接種を加速させるため、会場や接種の担い手の確保が難しい中小やベンチャー企業を対象にした、経済同友会による集団接種が、21日から始まりました。

この集団接種は、経済同友会が会議室のレンタルを手がける企業と協力して行っていて、希望があった中小やベンチャー企業など120社近くの従業員と家族、およそ4万3000人が対象です。

初日の21日は東京 新宿区の貸会議室に700人余りが訪れ、医師の問診を受けたあと看護師が待機するブースに入り、次々とワクチンの接種を受けていました。

ワクチンの職域接種は大手企業を中心に本格的に始まりましたが、中小やベンチャー企業は会場や接種の担い手の確保が課題となっています。

このため、経済同友会の呼びかけに応じた企業が会場や医療従事者の確保を担い、接種を希望する企業が費用の一部を負担する形で実現しました。

食品宅配などを手がけるベンチャー企業に勤める30代の女性は「ワクチン接種はもっと遅くなると思っていたので、早く接種が受けられて安心しました」と話していました。

経済同友会では今後、東京都内で接種会場を増やし、スタートアップなどより規模が小さな企業での接種を後押ししたいとしています。