職域接種 投資ファンドが投資先企業の従業員対象に集団接種へ

新型コロナウイルスのワクチンの職域接種をめぐり、規模の小さい企業の接種を支援しようと、東京の投資ファンドが投資先のベンチャー企業の従業員などを対象に2万人規模の集団接種を行うことになりました。

投資ファンド「コーラル・キャピタル」は投資するベンチャー企業などおよそ1100社の従業員と家族合わせて2万人余りに対する集団接種を今月23日に始めます。

ベンチャー企業は一般的に従業員の数が少なく職場での接種に必要とされる1000人以上に達することが難しいほか、医療従事者や接種に必要な場所をどう確保するかも課題になっています。

この投資ファンドは不動産会社や投資先の医療関連会社など協力し人材や会場を確保して集団接種を実現しました。

接種を受ける予定のベンチャー企業の従業員は「多くの従業員が接種を希望していたが、若い世代が多いので順番は後になると思っていた。この話を聞いて驚いたしうれしかった」と話していました。

集団接種を行う投資ファンドの吉澤美弥子さんは「今回の接種で得られたノウハウをネット上で無料で公開し、中小企業のワクチン接種を後押ししていきたい」と話しています。