新型コロナ ワクチン職域接種 全国17大学でもきょうから開始

新型コロナウイルスのワクチンの職域接種が21日から本格的に始まる中、全国17の大学でも接種が開始されます。文部科学省は、大学を拠点に地域の学校の教職員や住民などにも接種を広げていく方針です。

文部科学省によりますと大学でのワクチン接種については今月18日までに261大学から相談があり、174大学が接種の申請を行ったということで、21日午前10時時点のまとめでは、少なくとも11都道府県の17大学が21日から接種を開始します。

文部科学省は大学を拠点に地域の小中学校の教職員や住民などにも接種を広げていく方針で、21日に接種を始める中でも東北大学や大阪大学、関西大学、広島大学などが接種対象を地域に拡大する予定です。

また医療系の学部がない大学で担い手の確保が課題となる中、大学間の連携も呼びかけていて徳島大学などが近隣の大学から接種を受け入れることにしています。

外部の医療機関の医師などが大学での接種を担う場合は国が一定の経費補助を行うことになっています。

一方ワクチン接種は本人が希望していることが大前提だとして、周囲が強制したり接種の有無で不当な扱いがされたりしないよう注意を促しています。

11都道府県17大学とは

文部科学省の21日午前10時時点のまとめによりますと、少なくとも11都道府県の17大学で21日からワクチン接種が始まります。

ワクチン接種を開始するのは、
北海道の北海道医療大学
宮城県の東北大学
埼玉県の東京国際大学
東京都は3か所で、慶應義塾大学、日本大学、日本体育大学
神奈川県の湘南工科大学
長野県の松本歯科大学
大阪府は5か所で、大阪大学、大阪経済法科大学、関西大学、近畿大学、大和大学
兵庫県の神戸市看護大学
広島県の広島大学
徳島県の徳島大学
長崎県の長崎国際大学となっています。

文部科学省によりますと埼玉県の東京国際大学でも21日から開始されることになった一方、当初予定していた神奈川県の情報セキュリティ大学院大学は、準備の関係で日程が先送りされたということです。