米国が台湾にワクチン250万回分提供 当初より大幅に上積み

アメリカ政府は、新型コロナウイルスのワクチンの調達が遅れている台湾に、当初明らかにしていた数を大幅に上回る250万回分を提供することにしました。

これは台北にあるアメリカの代表機関「アメリカ在台協会」が、19日夜、フェイスブックで発表しました。

この中で、アメリカ在台協会は「モデルナのワクチン250万回分が台湾に届くのを楽しみにしている。信頼できる友人であり、世界の民主主義の家族の一員でもある台湾に対するアメリカのコミットメントをあらわすものだ」としています。

今月6日にアメリカ議会上院のダックワース議員らが台北を訪れ「アメリカ政府から75万回分のワクチンが提供されることになった」と明らかにしていましたが、大幅に上積みされました。

アメリカは最大の競合国と位置づける中国に対抗し、台湾との関係を深めていて、今回のワクチンの提供もその一環です。

台湾当局によりますと、ワクチンを積んだ飛行機は20日夕方ごろ、台湾に到着する予定です。

台湾はワクチンの調達が遅れていて、これまでに海外から届いたのは、日本が提供した124万回分を含めて230万回分余りでした。

蔡英文総統はアメリカ側の発表後まもなく「バイデン大統領率いるアメリカ政府の台湾の人々への強力なサポートに感謝する」とフェイスブックに投稿しました。