アストラゼネカにEUへのワクチン供給を命令 ベルギーの裁判所

新型コロナウイルスのワクチンが契約通りに納入されていないとして、EU=ヨーロッパ連合がイギリスの製薬大手アストラゼネカを訴えた裁判で、ベルギーの裁判所は、ことし9月までにおよそ8000万回分を供給するよう命じました。

EUは、アストラゼネカからことし3月までに新型コロナウイルスワクチン1億2000万回分の供給を受ける契約を結んでいましたが、実際に納入されたのは3020万回分にとどまりました。

このため、EUはことし4月、アストラゼネカに対し、6月までに累計で1億2000万回分を供給するよう求めてベルギーの裁判所に訴えを起こしていました。

EUによりますと、裁判所は18日、アストラゼネカに対しことし9月末までに累計でおよそ8000万回分を供給するよう命じました。

また、供給が遅れた場合、ワクチン1回分につき10ユーロ(日本円でおよそ1300円)の罰金を支払うことも求めました。

これについてEUのフォンデアライエン委員長は、主張が認められたとする声明を出しました。

ただ、裁判所が命令したワクチンの供給量はEUの主張の3分の2程度にとどまり、期限もおよそ3か月延長されていて、アストラゼネカは「今回の判断は、この未曽有の状況での供給の難しさを認めたものだ」として歓迎する声明を出しています。