宮城 聖火リレー始まる 津波被害を受けた沿岸の自治体つなぐ

東京オリンピックの聖火リレーは19日から東北の締めくくりとなる宮城県に移り、10年前の東日本大震災で大きな被害を受けた県北部の沿岸の自治体で聖火をつないでいます。

“復興五輪”を掲げる東京オリンピックの聖火リレーは、被災地である岩手県から宮城県に引き継がれ、19日から21日までの3日間、震災の津波で被災した沿岸部を中心に、16の市町村で281人のランナーが聖火をつなぎます。

初日の19日は、気仙沼市の災害公営住宅「市営鹿折南住宅」で出発式が行われたあと午前10時すぎからリレーが始まりました。

最初のランナーは、地元出身の千田健一さん(64)が務めました。

千田さんは、日本が参加をボイコットしたモスクワオリンピックのフェンシング代表だった“幻のオリンピアン”の1人で、沿道に向かって手をふりながら、笑顔で次のランナーまで聖火を運びました。

このあとも、震災を経験した地元の人たちが見守る中、復興が進む気仙沼市の街でランナーたちが聖火をつないでいきました。

19日は宮城県北部の4つの市と町でリレーが行われ、このうち女川町では、仙台市出身のお笑いコンビで被災地支援を続けてきたサンドウィッチマンの2人が走ります。

県の実行委員会などは、新型コロナウイルス対策としてインターネット中継でのリレー観覧を勧めているほか、沿道での観覧は地元の人たちにかぎり、マスクをして大声を出さずに拍手で応援することなどを呼びかけています。