生活困窮のベトナム人に食料品配る 京都市の支援団体

新型コロナの影響で仕事を失うなど、生活に困っているベトナムの人たちを支援しようと、京都市の支援団体が市内の料理店で食料品を配りました。

支援を行ったのはNPO「日本ベトナム友好協会京都支部」で、京都市下京区にあるベトナム料理店に米や野菜、カップ麺のほか、料理店の食事券が入った40人分の袋を用意しました。

店には、日本に住むベトナム人が利用するSNSで情報を得た技能実習生や留学生などが次々に訪れ、消毒や検温を受けたあと食料品が入った袋を受け取っていました。

京都市国際交流協会によりますと、京都市内にはおよそ3100人のベトナム人が暮らしています。

NPOでは多くの技能実習生や留学生が新型コロナで仕事を失うなどして生活が困窮していることから支援を決めたということで、18日はベトナム語で生活相談にも応じていました。

専門学校に通う20代のベトナム人女性は「アルバイトが減って学費を払うために貯金を取り崩し、食費を確保することが難しくなっています。本当に助かります」と話していました。

今回、支援にあたったベトナム料理店の店主、河内ハンさんは「感染拡大で仕事が減り、生活が厳しいという相談が多くきました。これを機に困っているベトナム人の実情を知り、次の支援につなげていきたい」と話していました。

食料品の配布は19日も午前10時から正午まで行われます。