宣言延長の沖縄 那覇市内の飲食店では諦めや不安の声も

医療体制が依然としてひっ迫しているため、沖縄県に出されている緊急事態宣言が来月11日まで3週間延長されます。那覇市の飲食店では諦めや不安の声が聞かれました。

多くの飲食店が立ち並ぶ那覇市安里の「栄町市場」の居酒屋では、20日、宣言が解除されることを期待して沖縄料理には欠かせないゴーヤーやにんじんなどの野菜をふだんよりも多めに仕入れていましたが、余るかもしれないということです。

また、カラオケの機材を新しく買い替えましたが、宣言が延長されることで引き続き休業要請の対象になり、使えなくなりました。

店主の福里保さん(66)は「宣言の解除を楽しみにしていましたが、コロナが落ち着くまではしかたがないと思います」と話していました。

また、焼肉店では宣言期間前、従業員の勤務シフトを1日3人から4人で対応していました。

しかし、宣言により営業時間が夜8時までに短縮したことで2人に減らしていました。

宣言が延長することで従業員は勤務が減ったままで収入に不安を抱えていると言います。

店長の宮城邦章さん(30)は「従業員の中には短い時間しか働けず、別のアルバイト先を探してる人もいるのでやめてしまうのではと不安に感じている」と話していました。