東京都 新型コロナ 453人感染確認 7日間平均が前週上回る

東京都内では18日、新たに453人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、前の週の同じ曜日より18人増えました。18日までの7日間平均は先月17日以来、前の週を上回り、都の担当者は「人出が多く確認されていてリバウンドの懸念が強い。週末、気を緩めることなく過ごしてほしい」と呼びかけています。

東京都は18日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて453人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の金曜日より18人増え、3日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

また、18日までの7日間平均は389.0人で、前の週の100.7%となりました。

7日間平均が前の週を上回ったのは先月17日以来です。

都の担当者は「感染状況は下げ止まっている状況だ。会食の際にマスクをつけないで感染している人も出ている。人出も多く確認されていてリバウンドの懸念が強い。週末、気を緩めることなく過ごしてほしい」と呼びかけています。

18日の453人の年代別は
▽10歳未満が9人、
▽10代が40人、
▽20代が145人、
▽30代が93人、
▽40代が86人、
▽50代が41人、
▽60代が24人、
▽70代が9人、
▽80代が3人、
▽90代が3人です。

453人のうち、およそ63%にあたる285人はこれまでのところ感染経路が分かっていません。

一方、感染経路が分かっている168人の内訳は
▽「家庭内」が80人で最も多く、
次いで
▽「職場内」が25人、
▽「会食」が22人、
▽「施設内」が18人などとなっています。

海外渡航歴のある人はいませんでした。

これで都内で感染が確認されたのは16万8321人になりました。

また、都が参考として発表した17日の検査件数は6545件で、17日までの3日間の平均は7489.7件でした。

18日時点で入院している人は17日より30人減って1303人で「現在確保している病床に占める割合」は23.3%です。

一方、都の基準で集計した18日時点の重症の患者は17日より2人増えて42人で重症者用の病床の11.3%を使用しています。

また、都は、感染が確認された80代の男性と90代の女性の合わせて2人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で感染して死亡した人は2192人になりました。

7日間平均「下げ止まっている」

都内の1日の新規陽性者数の7日間平均は、930人余りだった先月13日に第4波のピークを迎え、その後、減少に転じました。

前の週と比べた割合も先月中旬からは100%を切って減少に転じ、その後は、90%台から70%台を推移し、減少傾向となっていました。

今月に入ってからは400人を切っていましたが、前の週と比べた割合は徐々に減少の幅が縮まり、今月13日からは90%台になっていました。

17日時点では98.6%で減少の幅が極めて小さくなっていました。

都の専門家は、17日のモニタリング会議で「下げ止まっている。増加比が100%を超えることが強く懸念される」と指摘していました。

インドの変異ウイルス 最多の19人感染確認

東京都は、新たに19人が、インドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと18日発表しました。

1日の発表人数としてはこれまでで最も多く、これでこの変異ウイルスの感染が確認された人は都内で合わせて96人になりました。

18日の19人の内訳は
▽60代が3人、
▽50代が3人、
▽40代が3人、
▽30代が3人、
▽20代が3人、
▽10代が3人、
▽90代が1人です。

このうち感染経路が分かっているのは11人で
▽職場内が3人、
▽家庭内が7人、
▽会食が1人となっています。

それ以外の8人は感染経路が分かっていないか、または調査中だということです。

都の担当者は「19人は多いが、検査件数も増えているのに合わせて感染がわかるケースも増えている。現時点の状況では感染が広がっているとまでは言えないが、変異ウイルスは感染力が強いので今後の動向には警戒が必要だ」と話していました。