旭川医科大 学長辞表は大学側見解踏まえ判断 萩生田文部科学相

北海道の旭川医科大学の学長が、病院長に辞任を迫ったことなどの問題をめぐり辞表を提出したことについて、萩生田文部科学大臣は、学長を解任すべきかどうか審査している大学の学長選考会議の見解を踏まえて、辞表の取り扱いを適切に判断したいという考えを示しました。

旭川医科大学の吉田晃敏学長をめぐっては、新型コロナウイルスの感染者を大学病院で受け入れるよう進言した当時の病院長に辞任を迫ったことなどの問題をめぐり、大学の学長選考会議が学長を解任すべきかどうか審査を進めています。

こうした中、吉田学長が辞表を提出したことについて、萩生田文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で「学長選考会議の見解を確認したうえで、辞職を認めるかどうか判断をしたい」と述べ、大学の学長選考会議の見解を踏まえて、辞表の取り扱いを適切に判断したいという考えを示しました。

また、吉田学長が大学側に指示して勤務実態のない学長特別補佐の男性に数百万円の報酬を支払わせていたと指摘されていることについて、萩生田大臣は「大学に対して速やかに事実関係を明らかにするようお願いした。不正な支払いが明らかになった場合は、文部科学省として適切に対応したい」と述べました。