新型コロナ 15都道府県の感染状況 5指標7項目(16日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、緊急事態宣言が出されている10の都道府県と「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて15都道府県では16日時点で、愛知県と大阪府、それに沖縄県で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1医療ひっ迫使用率

まず、医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で46%、
▽東京都で22%、
▽埼玉県で23%、
▽千葉県で25%、
▽神奈川県で27%、
▽愛知県で45%、
▽三重県で19%、
▽岐阜県で27%、
▽大阪府で29%、
▽兵庫県で26%、
▽京都府で33%、
▽岡山県で19%、
▽広島県で29%、
▽福岡県で32%、
▽沖縄県で81%です。

1-2医療ひっ迫入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽北海道で30%、
▽東京都で40%、
▽埼玉県で37%、
▽千葉県は適用外、
▽神奈川県は適用外、
▽愛知県は適用外、
▽三重県は適用外、
▽岐阜県で79%、
▽大阪府で23%、
▽兵庫県で適用外、
▽京都府で44%、
▽岡山県は適用外、
▽広島県で53%、
▽福岡県は適用外、
▽沖縄県で28%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3医療ひっ迫重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で21%、
▽東京都で29%、
▽埼玉県で18%、
▽千葉県で21%、
▽神奈川県で23%、
▽愛知県で51%、
▽三重県で16%、
▽岐阜県で20%、
▽大阪府で24%、
▽兵庫県で27%、
▽京都府で22%、
▽岡山県で9%、
▽広島県で32%、
▽福岡県で23%、
▽沖縄県で69%でした。

2療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で57人、
▽東京都で24人、
▽埼玉県で14人、
▽千葉県で14人、
▽神奈川県で18人、
▽愛知県で30人、
▽三重県で9人、
▽岐阜県で13人、
▽大阪府で38人、
▽兵庫県で※10人、
▽京都府で15人、
▽岡山県で7人、
▽広島県で14人、
▽福岡県で26人、
▽沖縄県で138人でした。

※兵庫県の「10人」は「9.9人」を四捨五入したものです。

3検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で3.2%、
▽東京都で4.1%、
▽埼玉県で2.3%、
▽千葉県で4.8%、
▽神奈川県で5.7%、
▽愛知県で5.3%、
▽三重県で2.8%、
▽岐阜県で2.5%、
▽大阪府で1.0%、
▽兵庫県で2.4%、
▽京都府で2.9%、
▽岡山県で1.3%、
▽広島県で2.0%、
▽福岡県で1.5%、
▽沖縄県で6.6%となっています。

4新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で※15人、
▽東京都で19人、
▽埼玉県で7人、
▽千葉県で11人、
▽神奈川県で※15人、
▽愛知県で11人、
▽三重県で4人、
▽岐阜県で6人、
▽大阪府で9人、
▽兵庫県で5人、
▽京都府で7人、
▽岡山県で3人、
▽広島県で7人、
▽福岡県で6人、
▽沖縄県で58人となっています。

※北海道の「15人」は「14.9人」を四捨五入したものです。

※神奈川県の「15人」は「14.5人」を四捨五入したものです。

5感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で36%、
▽東京都で64%、
▽埼玉県で49%、
▽千葉県で57%、
▽神奈川県で58%、
▽愛知県で45%、
▽三重県で36%、
▽岐阜県で44%、
▽大阪府で63%、
▽兵庫県で58%、
▽京都府で46%、
▽岡山県で25%、
▽広島県で27%、
▽福岡県で52%、
▽沖縄県で47%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

療養者数が人口10万人当たり10人未満の場合。

新規陽性者数のうち、入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。