キム総書記 アメリカとの対話の可能性に言及

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記は朝鮮労働党の中央委員会総会に出席し、アメリカとの関係について「対話にも対決にも準備しなければならない」と述べ、強硬な姿勢を示した一方、バイデン政権発足後、初めて対話の可能性に言及しました。

18日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記が出席して、重要政策を決定する党の中央委員会総会の3日目が17日、開催されたと伝えました。

この中でキム総書記は、アメリカとの関係について「国家の安全を担保しようとするならば、対話にも対決にも準備しなければならず、特に対決に一層抜かりなく備えなければならない」と述べ、強硬な姿勢を示した一方、バイデン政権発足後、初めて対話の可能性に言及しました。

また、キム総書記は「刻一刻と変化する状況に敏感に対応し、朝鮮半島情勢を安定的に管理していくことに力を注いでいかなければならない」とも述べました。

「労働新聞」は、キム総書記がバイデン政権による北朝鮮への政策を詳細に分析し、今後の戦略的対応と活動方針を明らかにしたとしていて、アメリカに対する今後の出方が焦点になります。

茂木外相「日米韓の緊密な連携が重要」

このキム総書記の発言について茂木外務大臣は、閣議のあとの記者会見で「特段、驚く発言ではない」としたうえで「アメリカの北朝鮮政策の見直しについて、まだ北朝鮮としての回答がない状況だ。引き続き、日米、日米韓で緊密に連携していくことが重要であり、必要な情報の収集、分析に全力をあげていきたい」と述べました。

中国外務省「建設的な役割を果たしたい」

北朝鮮のキム・ジョンウン総書記が、朝鮮労働党の中央委員会総会でアメリカに強硬な姿勢を示した一方、バイデン政権発足後、初めて対話の可能性に言及したことについて、中国外務省の趙立堅報道官は18日の記者会見で「中国は朝鮮半島情勢が新たな緊張に直面していると認識している。関係各国は機会をとらえて、朝鮮半島情勢の緩和を一歩一歩進めるべきだ」と述べました。

そのうえで「われわれは米朝双方が対話を継続し、歩み寄って互いを尊重するという基礎のもとで、朝鮮半島問題の政治的な解決のプロセスを推し進めるよう望む」と述べ、中国としても建設的な役割を果たしたいという考えを示しました。