「リンゴ日報」トップら逮捕 米国務省が強く非難 電話会見で

中国に批判的な論調で知られる香港の新聞の幹部らが香港国家安全維持法に違反した疑いで逮捕されたことについて、アメリカ国務省の報道官は「政治的な動機に基づく逮捕だ」と強く非難したうえで、香港当局に対しメディアへの不当な圧力を停止するよう求めました。

香港の警察は17日、外国勢力と結託し、国家の安全に危害を加えたなどとして、中国に批判的な論調で知られる香港の新聞「リンゴ日報」の編集部門のトップら男女合わせて5人を香港国家安全維持法に違反した疑いで逮捕したと発表しました。

これについてアメリカ国務省のプライス報道官は17日の電話会見で「ジャーナリズムの世界では外国人と意見交換することが、決して犯罪ではないことは誰もが知っている。政治的な動機に基づく逮捕だ」と強く非難しました。

そのうえで「情報の自由な流れを制限しようとする試みは、香港の民主主義制度を弱体化させるだけでなく、国際的な拠点としての香港の信頼性を損ねるものだ」と述べ、香港当局に対し、幹部らを直ちに釈放するとともに、メディアへの不当な圧力を停止するよう要求しました。

香港情勢をめぐっては、イギリスで13日まで開かれたG7サミット=主要7か国首脳会議の首脳宣言でも香港の基本的な自由の尊重を求める文言が盛り込まれるなど、アメリカは同盟国などと連携して中国への圧力を強めています。