“オンライン授業だけで?” 大学生が授業料など返還求め提訴

充実した学生生活を期待して大学に入学したのにコロナ対策で去年1年間、オンライン授業しか受けられなかったとして、都内の大学生が授業料などの返還を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、去年4月に東京・日野市の明星大学経営学部に入学した男子大学生で、東京地裁立川支部に訴状を送ったということです。

訴えによりますと、去年4月からコロナ対策のためオンライン授業となり、経営学部では1年間、教室での授業はなく、図書館など大学の施設も利用できなかったとして、授業料などの一部の返還や慰謝料として140万円余りを支払うよう求めています。

男子大学生は「茨城から上京し、友達を作るなど、充実した大学生活を願っていたが、オンライン授業では話す機会も与えられず、孤独と絶望を感じる1年になってしまった。大学には、もっと学生側の意見を聞いてもらいたかった」と話しています。

明星大学は「現時点で訴状が届いていないため、確認できない状況だ」と話しています。