大阪 吹田市 保育所や公立小中学校職員にワクチン優先接種へ

大阪 吹田市は市内の保育所や公立の小中学校の職員などを対象に、新型コロナウイルスワクチンの優先接種を行うことになりました。接種の会場や担い手は市内にある2つの大学が協力して用意するということです。

17日は吹田市役所で後藤圭二市長と協力する大学の1つ、関西大学の芝井敬司理事長が出席して覚書にサインしました。

吹田市が行うワクチンの優先接種の対象は、市内にある保育所や幼稚園、それに公立の小中学校の職員などおよそ7500人です。

子どもと関わる保育士や教員などを優先的に接種することで、教育現場でクラスターが発生することなどを防ぐのがねらいです。

市によりますと、政府が今月21日から始める「職域接種」の枠組みを活用しているということで、接種にはモデルナのワクチンが使用されます。

接種は市内にキャンパスがある関西大学と大阪大学が学内向けに設置する会場で行われ、接種の担い手は大学が確保している医療従事者が担当するということです。

市は早ければ今月28日に接種を始め、2学期が始まる9月上旬までには2回の接種の完了を目指すとしています。

吹田市保健センターの久保考司主幹は「教育現場から早く接種をして安心して子どもたちに対応したいという要望もあり、大学の協力も得られて進めた。できるだけ早く接種を始めたい」と話しています。