小惑星の砂などから「大量の水と有機物の存在を示すデータ」

日本の探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星「リュウグウ」のサンプルが、本格的な分析を担当する研究グループに引き渡され、先行して分析を開始した大学のグループは大量の水と有機物の存在を示すデータの検出に成功したことを明らかにしました。

日本の探査機「はやぶさ2」は去年12月にカプセルが帰還し、中にあった小惑星「リュウグウ」の砂や小石のサンプルは、本格的な分析を行うために順次、国内の大学や研究機関の8つの研究グループに引き渡されていて、17日は関係者が集まって記者会見が行われました。

この中では、8つのグループで分析するサンプルは、小惑星から持ち帰った5.4グラム余りの砂や小石のうち、合わせておよそ0.5グラムになることが説明されました。

また、岡山大学の研究グループは今月2日にサンプルを受け取って先行して分析を開始していて、すでに大量の水と有機物の存在を示すデータの検出に成功したことを明らかにしました。

グループでは、水素や炭素、それに窒素などの原子の量を計測して、水や有機物の量に換算したということです。

分析グループは、今後1年かけて地球の水の起源との関係を明らかにすることや、有機物の種類の特定などを進める見込みです。

分析の取りまとめを行う東京大学の橘省吾教授は「太陽系の起源や地球の生命や海の材料がどこからきたのか、いろいろな証拠を集めていきたい」と意気込みを語りました。

また、JAXAの津田雄一プロジェクトマネージャは「いよいよ高度な分析を行う手はずが整いました。サンプルの科学成果を聞くのが楽しみです」と期待を込めて話しました。