東京五輪 野球日本代表 元五輪主将の宮本慎也さんはどう見た?

東京オリンピックの野球日本代表に内定した24人のメンバーについて2004年のアテネ、2008年の北京とオリンピック2大会でキャプテンを務めたNHKプロ野球解説の宮本慎也さんはどう見たのか聞きました。

野球 日本代表内定メンバー

▽投手
楽天 田中将大
オリックス 山本由伸★
西武 平良海馬(初)
阪神 岩崎優 (初)
阪神 青柳晃洋(初)
巨人 菅野智之
巨人 中川晧太★
中日 大野雄大★
広島 森下暢仁(初)
広島 栗林良吏(初)
DeNA 山崎康晃★

★はプレミア12に出場
▽捕手
ソフトバンク 甲斐拓也★
広島 會澤翼★

▽内野手
楽天 浅村栄斗★
西武 源田壮亮★
巨人 坂本勇人★
ヤクルト 山田哲人★
ヤクルト 村上宗隆
広島 菊池涼介★

★はプレミア12に出場
▽外野手
ソフトバンク 柳田悠岐
ソフトバンク 栗原陵矢(初)
オリックス 吉田正尚★
日本ハム 近藤健介★
広島 鈴木誠也★

★はプレミア12に出場

宮本慎也さんはどう見る?

Q. メンバーの顔ぶれを見ての印象は。
A. (2年前に開催され日本が優勝した国際大会)プレミア12の流れが非常に強いと感じた。プレミア12から1年以上空き、ことしのプロ野球の勢力図は大きく変わっている。炎天下の中の連戦も予想すると若い選手がどんどん入ってくると予想していたが、チームワーク、輪、結束力という部分で選んだのかなと感じる。

Q. その一方で、平良(西武)、森下(広島)、栗林(広島)といった若手ピッチャーの抜てきがあった。
A. 早川(楽天)や宮城(オリックス)が入ってきてもおかしくなかった。思ったより若手は少なかったというのが私の印象。

Q. 故障明けの選手や調子が上がっていない選手も選ばれた。
A. オリンピックはシーズン中の開催なので調子のいい選手を選びやすい。ただ、稲葉監督の中では調子のいい選手を集めたから勝てるわけではないという思いが強いのだろう。4年間かけてずっとチームを作ってきたという気持ちが強かったのではないか。オリンピックではもちろん“チーム”にならないとなかなか勝てない。それは非常に大事なところ。

Q. キャプテンを指名しなかった。
A. 私がキャプテンの時は即席チームだったので、責任あるポジションを作ってやったほうが分かりやすくてよかった。稲葉監督は年数をかけてチームを作ってきたので必要ないと判断したと思う。プレミア12のメンバーが中心ということもあり、責任あるポジションを置かなくてもみんなでできると判断したのだろう。

Q. 稲葉監督は田中(楽天)と菅野(巨人)に先発投手陣を引っ張ってもらいたいと期待している。
A. 私は山本(オリックス)が軸になると思っている。若いし元気なのでフル回転し、先発であれば2試合以上で勝ちを引き寄せてもらいたい。その中で田中、菅野あたりが脇で支えていく形のほうがいい。山本は先発の軸で使ったほうがいいと思うが彼はリリーフの経験もある。いちばん難しい7回8回を任せるのか、それとも抑えを任せるのか稲葉監督がどう判断していくか。

Q. 打線のキーマンは。
A. 国際大会は過去を見ても逆方向に打てるバッターが活躍することが多い。長打もあって逆方向を打てるとなると浅村(楽天)が軸になると思う。打点がほしい時にそういうバッティングをしてくれるし、長打がほしい時にはそういうボールを待って長打を狙える。

Q. オリンピックで勝ち抜くために24人に求めることは。
A. 日本の代表の24人なので、まずは胸を張って戦ってほしい。プロ野球選手なのできれいにプレーしようとしがちだが、熱さを忘れずに目の前の試合を全力でやってほしい。金メダルのプレッシャーはかかるが熱い気持ちですばらしい試合を見せてほしい。