新型コロナ 15都道府県の感染状況 5指標7項目(15日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。
このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと
緊急事態宣言が出されている10の都道府県と
「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて15都道府県では
15日時点で大阪府と沖縄県で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに異なる値を公表しているところもあります。

1-1. 医療ひっ迫 使用率

まず、医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は北海道で48%、東京都で22%、埼玉県で24%、千葉県で26%、神奈川県で28%、愛知県で48%、三重県で23%、岐阜県で27%、大阪府で30%、兵庫県で29%、京都府で36%、岡山県で21%、広島県で30%、福岡県で37%、沖縄県で87%です。

1-2. 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は北海道で29%、東京都で42%、埼玉県で39%、千葉県は適用外、神奈川県は適用外、愛知県は適用外、三重県は適用外、岐阜県で74%、大阪府で20%、兵庫県で57%、京都府で42%、岡山県は適用外、広島県で53%、福岡県は適用外、沖縄県で31%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3. 医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は北海道で22%、東京都で33%、埼玉県で18%、千葉県で21%、神奈川県で22%、愛知県で47%、三重県で18%、岐阜県で20%、大阪府で25%、兵庫県で42%、京都府で24%、岡山県で7%、広島県で29%、福岡県で25%、沖縄県で77%でした。

2.療養者数

続いて療養者数は人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

北海道で63人、東京都で24人、埼玉県で14人、千葉県で14人、神奈川県で18人、愛知県で32人、三重県で※10人、岐阜県で15人、大阪府で46人、兵庫県で11人、京都府で16人、岡山県で7人、広島県で14人、福岡県で※30人、沖縄県で136人でした。

※三重県の「10人」は「9.7人」を四捨五入したものです
※福岡県の「30人」は「29.9人」を四捨五入したものです

3.検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

北海道で3.7%、東京都で4.0%、埼玉県で2.5%、千葉県で4.7%、神奈川県で5.9%、愛知県で5.8%、三重県で2.8%、岐阜県で2.6%、大阪府で1.0%、兵庫県で2.6%、京都府で3.0%、岡山県で1.3%、広島県で2.0%、福岡県で1.6%、沖縄県で7.0%となっています。

4.新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

北海道で17人、東京都で19人、埼玉県で8人、千葉県で11人、神奈川県で14人、愛知県で12人、三重県で5人、岐阜県で7人、大阪府で9人、兵庫県で5人、京都府で8人、岡山県で3人、広島県で7人、福岡県で6人、沖縄県で62人となっています。

5.感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

北海道で37%、東京都で64%、埼玉県で50%、千葉県で56%、神奈川県で57%、愛知県で47%、三重県で31%、岐阜県で41%、大阪府で63%、兵庫県で56%、京都府で47%、岡山県で33%、広島県で32%、福岡県で53%、沖縄県で48%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。