インド型変異ウイルス 全国で117人感染確認

インドで広がる変異した新型コロナウイルスについて、厚生労働省は、これまでに全国で117人の感染が確認されたことを明らかにしました。

厚生労働省は、自治体と連携して新型コロナウイルスの感染者の一部の検体を抽出し、遺伝子解析をして変異ウイルスに感染していないかを調べています。

厚生労働省によりますと、14日の時点で自治体からの報告を集計した結果、インドで広がる変異ウイルスに感染していたのは全国で合わせて117人で、1週間(8日~14日)で30人増えたということです。

都道府県別では、
▽東京都が30人、
▽神奈川県が17人、
▽千葉県が16人、
▽静岡県や兵庫県が11人、
▽大阪府が9人、
▽埼玉県が8人、
▽広島県が7人、
▽群馬県が4人、
▽愛知県が2人、
▽長野県、鹿児島県がそれぞれ1人となっています。

このほか、全国では14日までに、24人が南アフリカで見つかった変異ウイルスに、80人がブラジルで広がる変異ウイルスに感染していたことが確認されているということです。

加藤官房長官「『デルタ株』の感染拡大防止を徹底」

加藤官房長官は、16日午後の記者会見で「専門家の評価や分析を踏まえ、インドで確認された変異ウイルス『デルタ株』を念頭に置いた水際対策の強化や、PCR検査による国内監視体制の強化、さらに積極的疫学調査など、引き続き、この変異株の感染拡大を防止するための対策を徹底していきたい」と述べました。